なぜ鳥肌が立つの?人間に残された進化の名残
はじめに
寒いときや感動したとき、ゾクッとした瞬間に「鳥肌」が立った経験はありませんか?
実はこの現象、私たち人間の体に残る“進化の名残”なのです。
鳥肌の仕組みを図解で説明!
【言葉の図解】
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皮膚の断面をイメージしよう
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皮膚の表面から毛が生えています。
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毛の根元には「立毛筋(りつもうきん)」という小さな筋肉がついています。
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寒さや恐怖を感じると…
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脳が「寒い!」「怖い!」と感じると、自律神経(交感神経)が反応。
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交感神経は「立毛筋を縮めろ!」と指令を出します。
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立毛筋が縮むとどうなる?
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斜めに寝ていた毛が、立毛筋の収縮でピンと立ち上がる。
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毛穴の周りの皮膚も一緒に引っ張られて盛り上がり、つぶつぶした「鳥肌」になる。
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動物と人間の違い
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動物は毛が長く密集しているので、毛を立てることで空気の層ができ、体温を守ったり、敵を威嚇したりできる。
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人間は体毛が少ないため、保温や威嚇の効果はほとんどなく、「鳥肌」として現れるだけです。
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【イメージ】
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皮膚の下で立毛筋が縮む→毛が立つ→皮膚が盛り上がる→鳥肌になる
鳥肌が立つ理由は進化の名残
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動物の鳥肌
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寒いとき:毛を立てて空気の層を作り、体温を守る。
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怖いとき:体を大きく見せて敵を威嚇する。
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人間の鳥肌
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体毛が少なくなった今、鳥肌は保温や威嚇の役割をほとんど果たしません。
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でも、進化の過程で残った「退化器官」として、今も寒さや強い感情で鳥肌が立ちます。
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鳥肌が立つ場所・立たない場所
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顔にも立毛筋はあるが、体毛がほとんど退化しているため目立たない。
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手のひらや足の裏は毛が生えていないため、鳥肌は立ちません。
まとめ
鳥肌は、寒さや恐怖などの刺激で「立毛筋」が縮み、毛が立ち上がる現象です。
動物時代の名残で、今の人間にはほとんど意味がありませんが、進化の証として私たちの体に残っています。
【豆知識】
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鳥肌は「立毛筋反射」とも呼ばれます。
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リラックス状態では、交感神経が働かないため鳥肌は立ちません。
あなたも今、鳥肌が立っていますか?
身近な現象に隠された「体の不思議」、ぜひ家族や友達にも話してみてください!
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